女性特有の症状を緩和する「植物性エストロゲン」
いちじくにはビタミンB群やカリウムの他にも、カルシウムや鉄分、亜鉛などのミネラル分がバランスよく含まれています。
その他に注目すべき栄養素は、アントシアニンやフィシン、植物性エストロゲンなどです。
■ペクチン(食物繊維)
いちじくに含まれる水溶性食物繊維ペクチンは、善玉菌のエサになって乳酸菌を増やし、腸の働きを活発にします。腸内環境を整えることで、便秘や下痢を改善して血糖値やコレステロールを下げる効果が期待できます。
■カリウム
カリウムは体内の余分なナトリウムを排出する働きがあります。塩分の摂りすぎやむくみを解消し、血圧を下げる効果が期待できます。
■アントシアニン
いちじくの果皮や果肉の赤い部分には、ポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれています。目の毛細血管を強化し、眼精疲労や視力を改善する効果が期待できます。また、強い抗酸化作用があり、活性酸素を取り除いて肌や粘膜の老化を防ぐ効果があると言われています。
■フィシン
いちじくの乳白色の液体には、フィシンというたんぱく質分解酵素が含まれています。肉や魚のたんぱく質を分解して消化を促進させることで、胃もたれや二日酔いを防ぐ効果が期待できます。
■植物性エストロゲン
いちじくの種子の部分には、植物性エストロゲンが含まれています。植物性エストロゲンは乱れたホルモンバランスを整え、女性特有の症状である生理痛や更年期障害など緩和する効果が期待できます。いちじくが「女性の健康に役立つ果物」と呼ばれている理由は、この働きによるものです。